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夏をあきらめて&ピーマン小話

 「冷夏」と「異常気象」に見舞われた8月は、各地で様々な自然災害が発生しました。長雨による土砂災害や竜巻、日本近海で発生した台風による風水害など直接的に私たちの生活を脅かす自然の猛威に唖然としました。テレビでは、各地の被災者の方々に対するインタビューを放映していましたが、その中で共通していることは、高齢の方の多くが「いままで数十年、この地域で暮らしているけども、こんな大雨を経験したことはない!」とおっしゃっている点です。

 
今年の入梅から現在までの気象状況は、毎日のように畑で作業を行っている私にとって「これまでの日本の気候の枠からずいぶん外れているな」という印象を受けました。まるで、熱帯地域のような「局所集中豪雨」がある一方で、日中、雨は降らないが太陽がほとんど顔を出さず、夜は温度が低く、肌寒いくらいであるという「冷夏」特有の気象条件に置かれている地域では、野菜の生育が不安定で病気が多発し、収穫量も例年の半分くらいまで低下しているものもあります。

 畑のある旭市は、後者の「冷夏」型で、昼間はサウナに入っているような高い湿度と曇り空が連日のように続き、夕立はほとんど無く、日が落ちると風が出て、ひんやりという毎日でした。月の後半になって、急激に残暑が厳しくなり、夏の太陽に慣れきっていない野菜達は「夏バテ」にかかっている畑も多く見受けられました。生育が悪い状況を打破するために肥料を多く与えてしまう方も多く、高い湿度と伴って「メタボ化」している野菜が多く見受けられました。

 私たちの農園では、鶏の糞や米ぬかを肥料として使っているので、どんなに頑張って野菜に肥料を吸収させようとしても、土の中の微生物が分解してからでないと野菜は肥料として吸収することが出来ないのでメタボ化することが出来ません。しいて挙げるのであれば、生育スピードと肥料をパクパクと吸収する「ピーマン」は、成人病にかかりやすい野菜であると言えるかもしれません。今回は、9月になっても、すばらしい成長を見せるピーマンについて少し書きたいと思います。

 ピーマンはナスの仲間で日本には明治時代に伝わりました。分類上はトウガラシの一族です。冬に近くなる(気温が低い状態で育てる)とピーマンに辛味が出ます。なるほどトウガラシの仲間であると再認識させられます。また、世界的には「緑」のピーマンよりも日本でいうところの「カラーピーマン、赤ピーマン、パプリカ」がほとんどです。以前、留学生から「日本人は気が早い」と言われたことがあります。というのは、「なぜ、ベルペッパー(ピーマンの英名です)を若いうちに好んで食べるのか」という疑問であり、その問いに対して「なぜならば、日本の食文化である!」と答えた私も果たして正解なのかどうか・・・

 ピーマンは、「高温を好み、多湿と乾燥には弱い」という記述を見たことがありますが、最近の品種は、逆に高温(30℃以上)による障害が起きやすい種類も多いです。特に肉厚の種類は、表皮の一部が白化したり、ケロイド状になったりします。これらの障害が多発する場合、日よけを設置したり、土を多湿条件にしたりしてあげます。また、ピーマンは「青臭くて苦い」と表現されることが多いですが、極端な青臭さは速効性肥料を与えて急速に成長させた場合に強く出ます。また、苦味は窒素肥料や苦土石灰を多く吸収した場合に強く出ます。有機肥料によって育ったピーマンは、風味は強いですが、嫌味のない優しい味であると思います。また、ビタミンAとビタミンCが多く含まれているので夏バテの防止や回復に効果があります。

農薬と化学肥料を使わない珠樹自然農園の野菜と米とハーブは→FARMER'S MARKET



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ピーマン | 22:11:28 | コメント(0)

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