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農業大国?滞国?耐国?諦国?ニッポン

 畑のある千葉県旭市は、9月下旬あたりから急に「秋」めいてきました。しかし、昼間は夏のような暑さ。。朝晩は晩秋のような肌寒さという風邪を引いてくれといわんばかりの気候でした。これだけハッキリし過ぎていると野菜の生育にもあまり良い影響を与えてくれません。さらに追い討ちをかけるように、長雨と局所型の短時間集中豪雨が続いた10月は、普通栽培の野菜でさえ生育が間に合わず、野菜価格は高騰しました。その対策のために国が農家に通達した内容を見てビックリしました。それは「野菜が全国的に品薄なので、これを解消するために早どりをして出荷してください。」というものでした。本来は来月に収穫を迎えるはずの野菜を早どりすることで、その先、何かしらの自然災害が起きたら、再び前倒しで収穫を農家に督励するのでしょうか?現場をほとんど知らない役人の後手後手の愚策に農家が振り回されなければ良いのですが。

 コメに関しても、今年は豊作だった半面、1等級の割合が激減し、調査をはじめて以来、最悪の数値になるようです。豊作でコメの価格は下落し、等級が下がったことと相まって、生産費用を回収しきれない農家が続出しています。それに対する国の考えを聞いて、またビックリです。「そのための戸別所得補償制度じゃないですか!」と声高々に言っていましたが、本当にそれで良いのでしょうか?

 天災や農産物の価格低迷によって発生した農家の赤字を国のお金を使って穴埋めをする。その財源は・・・農業に関係の無い国民の税金だと思えば、農業はますます厄介者扱いされていくばかりです。そして、この補償制度を悪用といっては語弊があるかもしれませんが、補償される金額分を天引きしてコメの買い取り価格を設定している卸業者も増えているようです。これでは、中間業者に美味い汁を吸わせるだけの悪法であり、農家は翌年度の費用を捻出するために四苦八苦し続けるだけです。これまで、コメの公定取引額が数百円変動するだけで大騒ぎしていた農家の方々が今年は妙に静かです。その訳は、「今までは、(兼業農家で先祖代々の田んぼだから)どうせやるなら、ちょっとでも高く売れたほうが嬉しいでしょ!」でしたが、「今年は、暑くて作業が大変だったから人間の体にもこたえた・・・なのにコメがとんでもない安値で・・・ぐうの音も出ないよ」と稲作をやっている意義そのものを失いかけている状況です。と、農業の大変な側面ばかりを述べてしまっては、「農家って大変でしょ~?」とお客様に言われてしまうので、話題を変更します。

「熟語を別の言葉に変えてみましょう!」という言葉遊びを授業の1コマに取り入れている先生がおりまして、先日、「農業」についてやってみたという報告を受けました。1番多かったのは、やはり「NO業」で、大変そうだからとか、3Kっぽいからやりたくないという意見が続出したようです。他には、「脳業」「能業」「納業」という顔ぶれでした。

「脳業」は、考える職業、クリエイティブな職業という意味合いが含まれているようで、嬉しいやら恥ずかしいやらのベストネーミング賞を差し上げたいです。「農業にマニュアルは無い」というのが私の持論です。基本的な部分はもちろんあり、それを習得した後は、どれだけ洞察力と観察力、そして想像力があるかで野菜の出来栄えは変わってくると思っています。長年の経験が無い若輩者の言い訳かもしれませんが、私が師事してきた玄人農家の方々は、「最終的には勘(センス)だよ!」と口を揃えて言っていました。その勘を磨くためには、「野菜に這いつけ、野菜に張りつけ」が必要だと良く言われました。「野菜に這いつけ」は、野菜の目線で観察することであり、「野菜に張りつけ」は、暇があれば野菜を観察していろということです。野菜を見ていれば、その向こうに畑が見える。次に何の作業をどの順序でやったら良いかを考える良い時間だと言われて、なるほど~と思いつつ、たびたび居眠りをしてしまい、叩き起こされたという苦い記憶があります。

 他にも「能業」は、能動的という意味合いが含まれており、積極的に何でも一人または家族単位でこなしてしまうイメージがあるとのことでした。また、「納業」は、納得がいく職業という意味合いがあるようで、成功しても失敗しても自分の意思で野菜を作るのだから納得がいくでしょうとの意見でした。

 農業は、自然が相手であり、大変なことも多々あります。しかし、それを上回る様々な興味深いことの連続で、楽しみながら仕事をすることが出来る最高の職業です。今後とも初心を忘れずに頑張っていきます。

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未分類 | 22:25:26 | コメント(0)
猛暑の爪あと

 9月初旬に発生した台風9号は、1ヶ月以上、雨がほとんど降らなかった畑を潤してくれるな~と安易に考えていましたが、とんでもない記録的な大雨をもたらしました。「記録的な猛暑のあとは、記録的な大雨です」とニュースのアナウンサーが言っていましたが、今年の日本は、まさに「熱帯」そのもので、畑のある千葉県北東部は、スコール(夕立)すらも降らない「砂漠」の気候でした。短時間の大量な雨は、都会では下水や排水路から濁流となってあふれ出しましたが、農園の周辺は田んぼや雑木林が多いために翌日には水が全く溜まっていませんでした。畑も浸水することがなく、また、稲刈り直前の米も倒伏することなく持ちこたえてくれて良かったです。

 
今年の夏は、大雨でも水溜りが出来ないほどに乾燥しきっていました。秋に収穫を迎える野菜の収穫量は大ダメージを受けています。特にサツマイモや里芋、落花生に対する被害が顕著です。通常でしたら、邪魔になるほど地面を覆いつくすサツマイモのつるが、今年は、植物自体がようやく生き続けることが出来る程度に茂っているだけであり、「芋は出来てるかな・・・大きくなるかな・・・」と非常に不安です。里芋も地上部の葉が枯れてしまっている光景をたびたび見かけます。里芋が十分に肥大する前に葉が枯れてしまっては大きな芋は期待できません。落花生もまた枯れている畑を多く見かけます。また、開花期に水分が必要な落花生にとって、今年は非常に過酷な気象条件でした。落花生は、その名前の通り、花が咲いたあとに地面へ向かって花が落ちていき、そして土の中に潜っていきます。今年は、土にたどり着く前に花が枯れてしまっています。また、植物自体も水が無く、枯れあがっている場所も見かけます。

 私は、農業に携わってまだ数年ですが、知り合いのベテラン農家に聞いても、「サツマイモのつるがえしをしない年なんてなかったべよ!!」と言っていました。「つるがえし」とは、サツマイモはどんどん伸びていく「つる」の節から根をどんどん伸ばします。つるがえしをしないと植えた所以外のとんでもないところにサツマイモが出来てしまいます。最初に植えた所は肥料が設計されていますので、美味しいサツマイモが出来ますが、通路などに出来た芋は収穫したとしても味が劣るために販売はしません。

 では、水が不足しているから育ちが悪くなってしまったのかというと必ずしもそうではありません。特に砂質土壌(砂浜の砂に粘土が少し混ざった程度の土)である九十九里沿岸では、水の持ちが悪いために朝と夕方に水を与えたところで「焼け石に水」です。朝から夕方まで水を与え続ければ良いでしょうが、サツマイモは「高温・乾燥」を本来好む野菜なので、水の按配を間違えると腐ってしまいます。里芋は「高温・多湿」を好むので、水を与え続けることで今年の夏を乗り越えることが出来たと思いますが、ランニングコスト(地下の水や水路の水などをくみ上げるためのポンプの燃料や電気代)を考えると何十日間も経費がかさむことは避けたいものです。

 
しかしながら、旬の野菜を待っているお客様のことを考えると何とか収穫までもっていきたいという気持ちは普通の農家さんよりも強いと思います。一般の農家であれば、さっさと次の野菜を植えるために撤去してしまえば良いのです。農家個人の収入は減少しますが、切り替えが早く出来ます。しかし、当農園では、八百屋と発送のお客様のことと飲食店の方々のことを第一に考えています。そのため、「何とか少しでも」という、良く言えば「お客様の希望をかなえるために在庫を全て出し切ります」なのですが、悪く言えば「貧乏根性」といいますか、「小さくても形が悪くてもせめて1本でも・・・玉ねぎは玉ねぎ」という気持ちになっていました。でも、それは結果的にお客様へ良い印象を与えないのだなと気付きました。それは、玉ねぎの在庫が残り僅かになったときのことです。小さい玉ねぎしかなくなってしまい、つい売り物として価格を下げてだしてしまったのですが、その玉ねぎを見て、あるお客様が「大ぶりのらっきょう」という表現をされました。この一言は、作り手として非常に恥ずかしくなりました。と同時に、大きな勘違いをしていたなと気付きました。「玉ねぎ」を欲しがっているお客様は「普通サイズの玉ねぎ」を欲しているのであり、「残り僅かの全ての小さな玉ねぎ」は要らないのです。当然ですよね。そして、作り手としてこの当然の部分が麻痺していた自分を改めて恥じました。今後は、味だけではない使い勝手も普通の野菜という条件もしっかり踏まえたうえで取り組んでいきます。

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未分類 | 22:24:34 | コメント(0)

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