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お世話になった皆様へ~今後も頑張ります~
11月は、約6年間続けてきた千葉市の店舗「FARMER’S MARKET」を閉店するための作業に追われ、また、年の瀬の足音が聞こえるにつれて、急に寒くなってくる季節でもあり、非常に慌しく時間が過ぎてゆきました。日没が早まることで日々の農作業を行うことが可能な時間もだんだんと短くなり、焦る気持ちを抑えながら、長年に渡ってお世話になった常連様へのご対応をさせていただいていると後ろ髪をひかれる思いでいっぱいになりました。しかし、珠樹自然農園が次のステップに進むために必要なことなんだと自分自身を強引に納得させながら毎日の業務に携わっていました。次のステップとは…どこに出しても恥ずかしくないくらいに野菜の質をあげることです。

 農業の世界に足を踏み入れてから今日まで、常に「野菜の質」という言葉は頭の片隅にありました。中学生の時・・・遠い昔ですが、欲しい物を買うために空いていた畑の一角でトウモロコシを作りました。農薬と化学肥料を使って、見栄えの良いトウモロコシを収穫することが出来たのですが、市場に持ち込んでビックリしました。時期がお盆を過ぎていた(出荷のピークを過ぎていた)こともあり、1本数十円で引き取られました。朝早くから何百本も収穫して、汚い葉やゴミを落とし、夕方ヘトヘトになっていたので大きなショックを受けました。収穫までに掛かった手間(畑を耕してから種を播き、収穫するまで80日くらい)と経費(農薬や化学肥料、ビニールマルチなどの購入代金)を考えると・・・とても立派なトウモロコシを収穫できたのに何でこんなに安いんだろう!中学生の頭でも理解することが出来ました。絶対に農家になってはいけない。骨折り損のくたびれもうけだなぁと・・・

その後、海外の貧困のニュースなどに衝撃を受けて国際開発系に進学しました。「どうしたら収穫量を上げることが出来るのか?」ということを絶対的なテーマにしていました。化学肥料や農薬を購入する余裕が無い農村において、その地域で入手可能な自然の資源、例えば、稲わらや落ち葉、家畜の糞尿などを肥料化したり、病虫害の対策についても山野草の中で毒性のある植物を自然農薬として利用したりという、私達が現在行っている農法の原点ともいうべき研究をしていました。その頃は、「野菜の味」について全く関心が無かったです。ともかく、途上国の農民がおなか一杯食べることが出来るようになるにはどうしたら良いのか?たくさん野菜を収穫することが出来れば、市場でたくさん売れて、お金も儲かるからやっぱり収量を上げれば良いんだ!・・・今、考えると非常に短絡的でした。

「農業の現実に打ちのめされた」ということと「途上国の有機農業」がバックボーンとなり、「直販をする有機農園」というスタイルが自然と決まりました。私達が農園を始めた6年前、農業は高齢化が進み、農産物の価格は低値安定、燃料や農業資材の価格は年々上昇という農業氷河期でした。そういった中で、ほとんど野菜が揃わない状況で「FARMER’S MARKET」を始めて、常連のお客様に可愛がられて、レストランや居酒屋、ホテルや結婚式場のシェフの方々にも野菜を使っていただけるようになりました。今でこそ、他の旭市の農家を誘って、都内のイベントやデパート販売など「千葉県旭市産野菜」として出店していますが、農園立ち上げ当初は、私、農場長は非常に排他的で孤高の農民を決め込んで、プライドだけは一流の嫌なヤツでした。早く農園を軌道に乗せたい!名前を世に広めたい!という一心でした。

反面、店舗では常連のお客様とほのぼのしたやり取り、お菓子を頂戴したり、世間話をしたり・・・それが商店を持つ当たり前の情景であると理解出来たのは、数年経ってからでした。ともかく気持ちにゆとりがなく、「畑は忙しいのにお店はイイ気なもんだ!」外食向けの出荷は、主に畑から農場長が行っていました。100gでも多く、1本でも多くという「量」を多く売るスタイルでした。一方、お店はというと「質」を売るスタイル。加工品についてもお客様へ詳しく説明を行い、 納得していただいた上で購入していただく。野菜やお米についてもポップに説明文を入れて1袋1袋丁寧に梱包、発送をしていました。当時は、「バカ正直だなぁ(←失礼な言葉すみません)」と思っていました。呼び込みでもして叩き売りでもして量をいっぱい売ったら良いのに!と思っていました。

ところが現在、「バカ正直」が私たちの農園の一番の売りかなと密かに確信しています。お店を構えていた6年間、結局、販売しているものは全て自分たちの農園で作ったものだけというスタンスを通してきました。八百屋であるならば、他からどんどん仕入れて品数を増やすのが当然です。でも、農園立ち上げ当初に決めたこと「=自分たちで野菜を作って自分たちの手で販売する。そして、自分たちで加工品まで作る」ということは大きな意味があったことに気づいたからです。というのも、3月の大震災の折、一連の放射能汚染という現実に直面し、一時はお先真っ暗になりました。きっと、お客様からも「汚染されている可能性のある野菜なんていらない!」と言われるんだろうなと思いながら、「野菜を今後も買っていただけますか?」という連絡をさせていただいた時、お店の常連のお客様はじめ外食関連のシェフの方々は「風評に負けないで!今まで通りで良いに決まっている!頑張れ!」と言ってくださいました。このときほど嬉しかったことはありません。そして、ここまで親身になって励ましの言葉をかけてくれるお客様に対して中途半端なことは出来ないという真摯な気持ちになりました。中でも、「全てを一貫して農園内で完結している珠樹さんの他に信頼できるところは無いです。珠樹さんの裁量でお願いしたい」という言葉を頂戴した時、「バカ正直って素晴らしい!」と思いました。

今まで見て見ぬふりをしてきた部分、本当に手がかけれなかったこと、今後やってみたいこと、野菜の「質」を上げるためにすべきことをしっかりと整理して、現在、私たちの農園の野菜を気に入って購入していただいているお客様はじめ今後、珠樹自然農園の野菜と出会う全てのお客様に対して「バカ正直」でいられるように頑張っていきます。
農薬化学肥料不使用の正直な野菜は→珠樹自然農園のHPを覗いてください

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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

徒然なり | 22:32:05

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