■プロフィール

tamaki

Author:tamaki
FC2ブログへようこそ!

■最新記事
■最新コメント

■最新トラックバック

■月別アーカイブ
■カテゴリ
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QRコード

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
十五夜のお団子は何個?
 各地で最高気温の新記録や猛暑日の連続日数の記録が更新された今年の夏は、9月に入っても日本全国で「暑さ」の猛威をふるい、畑のある千葉県旭市でも、9月なのに連日の30℃超え…心の底から早く秋になって欲しいなと思いました。「9月になれば多少は涼しくなるさ!」という楽観的な考えはいとも簡単に裏切られ、天気予報の降水確率に一喜一憂し、「曇り40%所により一時雨」などという予報を見た朝は、晴れ晴れとした気持ちで一杯なのですが、午後になっても快晴のままの空を仰いで「やっぱり予報ハズレか…」と落胆するような日々を過ごしているうちにある結論に達しました。天気予報を当てにしないということと「毎日晴れるのが当たり前なんだ」と思うことにしました。そういう心構えでいれば、たとえわずかの間でもくもりになった時にとても嬉しい気分になります。しかし、お彼岸の頃には急速に秋めいてきて、連日すっきりしないぐずついた天候となり、どんよりと曇った空から時折、日差しが指すとあんなに憎らしかった夏空が懐かしくなったり…日射量が足りないためにサラダ野菜の発色が悪くなったり、茄子の紫色が薄くなったり…ちょうど良い天気というものは一年の内でもほんの僅かしかないのだなということを実感した月でした。

 9月といえば中秋の名月。今年は台風の影響で見ることが出来ませんでしたが、供えるためのお団子を買いに和菓子屋さんへ行きました。そこで聞いたお話をひとつ。月見団子は「15個」というのは、私は子供の頃から祖母や母から教えられてきたので、絶対的な個数だと思っていました。「13個」は十三夜の時に供える数でそれ以外の個数は無しだと思い込んでいました。しかし、和菓子さんで聞いた話では、お月見のお団子を「家族の人数×2個」という計算で買いに来る若い世代の方が増えてきたということでした。和菓子屋さんは「十五夜のお団子なので15個一皿と昔から決まっているのです。それ以外の個数では販売しておりません」と、ばら売りは断っているそうです。そういったお客さんの大半は、明らかに不満顔で帰っていく人ようですが、和菓子屋さんはそれでいいと言っていました。私も同感です。昔ながらの行事や決まり事を時代に流されて変えてしまっては、日本古来の文化を喪失してしまう恐れがあります。お月見のお団子を家族の人数分くらいしか必要がないという方は、コンビ二やスーパーで8~10個入りのパックで売られているものを買えば良いと思います。

 話は変わりますが、今の時代は、人と関わらなくとも買い物を簡単に出来る時代です。インターネットの急速な普及によって、パソコンや携帯で注文をして翌日には欲しいものを入手することが当たり前です。お取り寄せのお菓子や旬の果物、電化製品や布団、中にはペットの動物まで購入することが出来ます。ありとあらゆる物が購入対象となり、即納されることが素晴らしいという風潮さえあります。野菜も例外ではありません。私の農園もインターネット販売を少しばかりですが行っております。メールを使ってお客様へ到着日の連絡などを差し上げているのですが、先日、曜日と時間の指定をされていたお客様へ野菜を送った時に問題が発生しました。これまで、ほぼ100%のお客様が指定の曜日と時刻にお送りした野菜を受け取っていただいていたのですが、今回は翌日になっても留守で連絡先の電話番号へ掛けても呼び出し音のみで連絡が取れない事態になりました。何かしらの急な用事が入ったことで指定日時刻に荷物の受け取りが出来なくなってしまっただけであれば良いのですが…この文章を書いている段階ではハッキリしたことはわかっていません。食品のインターネット販売を行っている知人はこれまで数件、キャンセルの連絡は無いけどずっと不在で、連絡先へ電話を掛けても通じないという事態に陥ったことがあるそうです。そのような状況にならないことを願うばかりです。

 今日、和菓子屋さんへ立ち寄った際に、ちょっとした団子にまつわる話をしたり、地元の世間話をしたりするとやはり物の売り買いというものは、コンビ二的では味気ないなと改めて思いました。しかしながら、インターネットの利便性は捨てがたいです。うまく使い分けていければいいなと思います。野菜づくりも同じことだなと思います。どこでも買える普通の野菜ではなく、ここでしか手に入らない野菜を目指して頑張ります。

 無農薬野菜は珠樹自然農園で! HPはこちらです

スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

徒然なり | 23:31:29 | コメント(0)
初秋の頃いかがお過ごしですか?
やっと追いついて秋!

 暑い・・・今日も暑い!!朝になると青空のどこかに雲があるかな~?今日は曇るかな~?という私の切ない希望は、真夏の強烈な太陽にいとも簡単にかき消されて、まるで水を被ったかのような大量の汗をかきながらの農作業、スポーツ飲料やお茶をがぶがぶと飲んでも、あっという間に汗として出ていってしまいました。朝から農作業をしていると、太陽が高い位置に昇っていく動きに連動して気温が上昇していくのが良くわかります。風の吹き方も、日の出の前までは吹いていたのにパタッと無風になってしまう日やその逆の日もあります。風が少しでも吹いていてくれれば、農作業が少しは楽になります。しかし、無風の日中の畑は、野菜達の呼吸と草いきれで呼吸をすることすら苦しくなるような状況になってしまいます。

 「夏の農作業は、朝と夕方。昼間は昼寝するに限る。日中に農作業をしているのは、欲深いか、貧乏人か、素人か、馬鹿な人間だ!」と私達の地域では言われています。いくつ自分に当てはまるのかな・・・と考えたりもします。馬鹿かもしれないが欲は深くはないかな?貧乏かもしれない・・・素人?長年のキャリアがある農家から見れば、私はまだまだ素人かな?実際のところ、一般的な農家さんは、1種類もしくは数種類の野菜を作っている方がほとんどで、朝と夕方の涼しい時間帯に家族総出で収穫と管理作業を終わらせてしまいます。日中は、出荷のための箱詰めを行います。ところが、私達のような多品目の野菜を栽培していますと、午前中の比較的、涼しい時間帯にサラダ用の野菜を収穫し、日中のとても暑い時間帯には、人参やかぶなどの根菜やナスやピーマンなどの果菜を収穫したり、害虫の駆除(葉を観察して蛾の卵や幼虫を取り除いたり)をしたり、肥料を播いて畑を耕したり、草取りをしたりします。夕方、涼しくなると種まきや野菜の整枝作業(収穫に不要な枝や葉を取り除いて、実を付ける枝に養分がきちんと行き届くようにする)などを行います。品目が増えることで手間もその分増えてしまいますが、それは私達が望んで行っている農業スタイルであり、仕方の無いことだと割り切っています。「暑さ寒さも彼岸まで」と思って頑張ります。

 最近、テレビや雑誌などで「おいしい野菜の見分け方」という記事を良く見かけます。料理人の方やマイスター、農家の方が、例えば、美味しい茄子とは「光沢があって全体的に紫色がきれいで、整った方錐型をしていて、ヘタが紫色でトゲが尖っていて、ヘタの先がピンとしていて・・・」という条件があげられています。ピーマンは「ヘタの部分が鮮やかでピンとしているもの、緑色が均一に濃くハリとツヤがあるもの、肉厚でやわらかなもの」とあります。トマトなども「丸くて固く、実が引き締まっているもの、ずっしりと重いもの、へたが青く生き生きしているもの」と説明されています。自分の育てた野菜を見てみると・・・茄子の形はまあまあですが、農薬による消毒が出来ませんので、ヘタはうどんこ病で洗っても斑点模様のようになってしまいます。アブラムシやコナジラミのせいで実の色つきも均一にならない時があります。ピーマンは、肥料として土に施す硝酸態窒素の成分が少ないので、緑が薄くて肉質は薄めです。ヘタもコナジラミに汚されてしまいます。トマトのヘタは灰色かび病によって萎れてしまうので、なるべく取り除いて出荷をしています。

 農薬を使わないで育てた野菜は、可食部以外の部分に病気や害虫の被害痕を生じやすいです。ところが美味しい野菜の見分け方というものは、その部分に着目して野菜の良し悪しを判断する材料にしています。また、野菜の色や見た目を良くするために効果的な「硝酸態窒素」という肥料の量によって野菜の色は濃くも薄くもなります。また、人参の肩の張りを立派にしたり、小松菜などの葉物野菜の照りも良くしたりします。硝酸態窒素は適量でしたら、野菜の生長を早めて、見た目を立派にし、購買意欲をそそる野菜にしてくれます。しかし、必要な量以上を土の中に投入してしまうと、水に溶けやすい硝酸態窒素は、地中やその周辺に浸透しやすく、地下水に混入しやすいです。その水を家畜の飲料水として利用すると貧血を引き起こします。乳幼児も硝酸態窒素を多量に吸収した野菜を摂取すると貧血や嘔吐を引き起こします。「見た目が全てではない」と声を大にして言いたいですが、市場に流通している野菜の98%は、農薬と化学肥料を使った普通野菜です。わずか数パーセントのシェアに過ぎない有機野菜の生産者の一人である私が「本当はこうじゃないんですよ!」と反論するのも筋違いです。しかし、最近になって有機野菜を欲しがる料理人の方が増えてきました。そういった方々は市場で販売されている野菜や八百屋が持ってきてくれる野菜と同じ基準で有機野菜を見ている傾向があります。葉に小さい穴が開いている訳や人参がなで肩である理由や野菜の緑色が薄い訳について、珠樹自然農園の野菜を欲しいといってくれる方には説明していきたいと思います。

おいしい秋野菜はいかがですか?農薬と化学肥料を使わない珠樹自然農園の野菜通販はこちらです

テーマ:農業 - ジャンル:ブログ

徒然なり | 23:28:58 | コメント(0)
夏を振り返って・・・また不定期アップです。。
夏は終わってしまったのに・・・夏のお話です。。

 昨年もそうでしたが、雨がほとんど降らないまま千葉県北東部は梅雨が明けてしまいました。小学生の息子は「夏だ!夏休みだ!!毎日晴れて~!!!」と元気一杯に外で毎日遊びまわっていますが、農家の私にとっては恐怖の夏がやってまいりました。梅雨の時期はジメジメどんよりとしているから嫌いな方がほとんどだと思います。しかし、梅雨は「夏への準備期間」なのかなあと思っています。梅雨の時期は気温と湿度が高くて曇っている日が多いですが、「梅雨の晴れ間」「梅雨の中休み」という晴れて気温が高いけど湿度は少し低いような日もあります。こういった日々を小一ヶ月の間、過ごしているうちに人の体は暑さに対して徐々に慣れていくのかなと思っています。しかし、ここ数年は、一気に梅雨明け、一気に集中的な豪雨という急激な温度や降雨量の変化が激しくなっています。これも温暖化が影響しているのでしょうね。日本は、「四季の国」と言われていますが、梅雨をひとつの季節と捉えて「五季」とも言われています。これからますます温暖化が加速していくと春と秋が短くなり、夏と冬の期間が長くなり、ついには雨季と乾季だけになってしまうと危惧されています。一番過ごしやすい春と秋が無くなってしまうのは困りますね。

 夏を迎えると、農園の畑や田んぼには様々な生き物が見られるようになります。カナヘビやヤマカガジ、アマガエル、女郎グモ、カマキリ、トンボのような生き物は、私の農園では「特別保護生物」として踏み潰したりしないように気をつかっています。遊びに来る小学生にも「オジサンの友達だから捕まえたり、殺したりしたら承知しないよ!」とおどしています。一方、野ねずみやバッタ、モンシロチョウ、コナガやヨトウムシの幼虫、カイガラムシのような野菜に被害を与える生き物は「邪魔者」として発見次第、畑から遠く離れた所まで追放するようにしています。私の中では、畑に生息する生き物達に対して正義と悪の明確な線引きをしているのですが、小学生から見ると全てひとくくりの生き物なのです。特に人気の高いカナヘビやアマガエル、カマキリ、トンボを虫かごの中に入れっぱなしにして日向に放置しておくと夏場だと2~3時間もあれば死んでしまいます。私も幼い頃そうでしたが、子供達は動くものに対して狩猟心をくすぐられ、捕獲してしまえばカブトムシやクワガタは別としても、たいていはほったらかしで気がついた時には虫かごの中で干からびているのが関の山です。子供達がバッタやモンシロチョウだけを捕獲して持ち帰ってくれればとても嬉しいのですが、爬虫類は子供達に人気が高くて一緒につかまってしまいます。

 先日、女郎グモの巣にかかったバッタをかわいそうだからと助けてあげている小学生を見かけたときに思わず怒りそうになってしまいました。なぜならば、「せっかくクモの巣に害虫であるバッタがかかったのにどうして逃がしてやろうとしているのだ」という農家の視点からでしか生き物を見ることが出来なくなっている自分に気がつきました。様々な生き物がいるからこそ「生物の多様性」に厚みを持たせることができるのだなと再認識することができました。これからもせっせと害虫を捕獲して野菜が食べつくされないように頑張ります。

農薬と化学肥料を使わない野菜はいかがですか? 珠樹自然農園のHPをお願いします!

テーマ:農業 - ジャンル:ブログ

トマト | 23:24:45 | コメント(0)
梅雨の頃を思い出しながら・・・不定期アップです
梅雨のお話を秋にアップ・・・不定期すぎますね。。

 6月は、梅雨の時期には珍しい台風が日本列島を縦断していきました。静岡県でトマトを作っている知り合いの農家は、ビニールハウスのビニールが強風によって剥がされてしまったり、ビニールハウスの支柱になっている鉄筋の屋根がつぶされてしまったりと大きな損害を被ってしまいました。住宅や家屋と違って、ビニールハウスの保険に入っている農家は少なく、台風などの自然災害に対しては「万事を尽くして天命を待つ」かのごとく、台風が過ぎ去るまでの間はとても不安な気持ちになります。昔の農家さんは気合が入っていました。トマトやキュウリをビニールハウスで育てている方は、台風の時には泊り込んで、火急の時にはすぐに対応がとれるようにしていたそうです。近年では、建て方の工法技術の発達や部材強度の向上によって、昔とは比べ物にならないくらい風に耐えられるようになりましたが、友人のビニールハウスの状態を写真で見て、改めて自然の脅威・・・瞬間的な風の圧力というものは我々の想像をはるかに超える絶大なものなのだなと思いました。

 千葉県旭市にある私達の畑は、幸いなことに大きな被害を受けずに済みました。しかし、2~3日後にサツマイモやミントの葉のふちがしおれているのを発見しました。すぐに「塩害」だとわかりました。比較的、海に近いために海水が強風によって運ばれてきたのです。車の窓やミラーを見ると塩がついて曇っていました。前述した静岡県の友人の地域では、カボチャやキュウリ、トマト、ナス、ピーマンなど夏野菜の葉が塩もみされたようにクチャクチャになってしまったそうです。塩分を含んだ水が葉に浸透してしまうと縁から徐々にしおれていきます。次の新しい葉が出てくれば、植物は元気を取り戻しますが収穫もその分遅くなります。この塩害の話を知人にしたのですが、「塩トマトになって美味しくなるから良かったね!」と言われました。土の中の塩分濃度が上昇すれば、植物の根が傷みます。そうすると正常な水分吸収が出来なくなります。その結果、トマトの糖度が上昇するかもしれません。しかし、当農園の野菜を「美味しい」と言ってくださるお客様は、ただ甘いだけのトマトは望んでいません。昔ながらの酸味と甘さがあって、トマト本来の風味があるトマトを待ってくれています。

 塩トマトは「野菜が甘い=おいしい野菜」という定義を確立した立役者です。高糖度のトマトやメロン、イチゴなどが桐の箱に入れられて、デパートで数千円から数万円の値札を堂々と掲げて販売されているのを見たことがあります。お中元やお歳暮の時期に人気があるそうで、定番物の贈答品に飽きてしまった高所得者層に特に人気があるそうです。とても日本っぽいなと感じました。確かに私が育てている有機野菜も一般にスーパーで売られている野菜と比べると高いです。それは「リスク分と手間を価格に上乗せさせていただいている」からです。有機野菜や無農薬野菜というものは、農薬を使わない代わりに一生懸命に管理して虫や雑草を手で取って防除していますが、収穫量は平均2割から3割程度落ちてしまいます。その分を含めているために価格は高くなってしまいます。先日、ある銀行の方とお話しする機会がありました。塩トマトの話が出て「珠樹さんも塩トマトを作ったらどうですか?」と言われました。その時、私はこう答えました。「作れるけど作りたくないです。ただでさえ全滅やそれに近いリスクを背負っている有機栽培を行っているのに、さらに植物を痛めつける農法を取り入れたら、とても一般のお客様に販売することが出来るような価格には設定できません。第一、有機栽培にする必要はないんじゃないですか?それとも「有機」がもはや売りにはならないとお思いですか?」と。

 虫が増えてくるこの時期は、「虫がいなかったらな~」とか「殺菌剤を使えばこの野菜の病気は軽減するんだな~」というどうにもならない考えが頭の隅をよぎります。そういった情けない考え方を払拭するかのように畑へ直接、野菜を買いにきてくれた方がいらっしゃいました。「子供がアトピーなので…」という方や「身内に体調を崩している人がいるので…」という事情をお持ちの方でしたが、なにより「地元で有機野菜が買えて良かったです」という言葉が私にとって嬉しかったです。農薬と化学肥料を使わないで野菜を育てている理由はこれからもぶれないようにしていきたいと思います。そして、「甘さ」だけではない野菜本来の美味さを追及していきたいと思います。
 無農薬野菜はおいしいですよ!珠樹自然農園をよろしくお願いします! HPはこちらです

テーマ:農業 - ジャンル:ブログ

徒然なり | 23:21:15 | コメント(0)
不定期更新 初夏のお話を今頃・・・
初夏の内容を今頃アップしちゃいます。。

 5月はゴールデンウィークが終わってしまうと、時間の経つのがとても早く、あっという間に時が過ぎてしまったように思えます。というのも季節の変わり目である5月は、田植えから始まり、夏野菜の畑への模様替えをしていかなくてはなりません。田んぼに与える肥料のあんばいはどうか?おコメの苗に病気は出ていないか?田植えまでの田んぼの準備は、代掻きをして肥料をふって仕上げのならしをします。畦は秋の収穫まで崩れることのないように、そして水が漏れないように丁寧に泥で固めます。せっかく固めても、モグラが穴ぼこをあけてしまいやり直しということもあります。田んぼでの作業と同時進行で畑の作業も行います。気温が急に高くなってくると野菜は花を咲かせ始めます。それらを鶏のえさとして撤去し、肥料をまいて次の野菜の種を播きます。畑の草も旺盛にぐんぐんと伸びます。野菜の苗が草に負けてしまう前に除草しなければなりません。ヨトウムシやコナガの幼虫が孵化して野菜の葉を食べ始めます。そいつらを見つけて踏み潰したり、野菜の葉についたアブラムシを水で洗い流したり、おコメの苗を食べにくるネズミを捕る罠をしかけたりと…春は瞬く間に過ぎていきました。

 春は、外食関係の料理人の方との新たな出会いも増えます。新規のお客様に対して失礼のないよう、丁寧に野菜を収穫して発送します。もちろん、既存のお客様に対しても、ていねいに真心込めて野菜を収穫しています。新規のお客様は「珠樹自然農園から何が引き出せるのか?」という期待と「大丈夫かな?」という不安が半々なのではないか?と私は思っています。お客様の期待に応えるのはとても労力が要ることですが、その分、喜びは大きいです。しかし、築き上げた信頼も野菜の状態…美味しいか不味いかの味や虫に食われている度合いによって簡単に崩れてしまうと思っています。「これくらいでいいか!こんなもんでいいかな!」という妥協は、もしかしたらお客様にわからないかもしれません。しかし、自分の中でとても不安になります。野菜を発送した後に「大丈夫かな?問題なかったかな?」というもやもやした気持ちで過ごす時間というのはとてももったいないと35歳を過ぎてから思うようになりました。野菜の重量にしても足りるか足りないかギリギリの量で収穫するのではなく、お客様に伝えなくとも常に金額の1割り増しの野菜を入れる気持ちで収穫発送をしていると、自己満足かもしれませんがとてもすがすがしいです。「お客様に食べてもらってなんぼ。料理人の方に使ってもらってなんぼ」という気持ちをこれからも持ち続けたいと思います。

 という心境に私がなっている背景には、「日本一の田んぼ」「日本一のお米」「究極のお米」という言葉を堂々と掲げているホームページを見たからです。その方は異業種から参入し、農業の世界で楽しく儲けるという考えで、食や衣食住を大切にするコアな人々をターゲットにした商圏を構築しつつあります。自分がどれだけ人と違って秀でているのをアピールする理由は「金儲け」だからだと私は思います。農家という枠に良かれ悪かれはまらず、手広く様々なことを手がけています。理想は日本一かもしれませんが農家としてはどうなのでしょう。私は、これまでの雑誌やテレビの取材の中で極力、自分と他の生産者や農法とを差別するような言葉や言い回しを避けてきました。雑誌でも校正させていただく段階で順位をつけるような言葉を訂正してきました。

 私は、自然農法は良いと思います。自然農法の野菜の生産量は相対的に低いために量販することが出来ません。当然単価がとても高くなります。その農産物を高い値段で買ってもらうために様々な方法を使うことは当然の行為だと思います。米も肥料を使わないために収穫量はかなり低いので高価なものになります。私の田んぼも除草剤を使いません。夏の草取りは炎天下の中で大変な作業です。その労力を上乗せさせていただき、単価が上がってしまうのは私のところも同じです。でも、日本一で究極だなんて、とても恥ずかしくて言えません。それは、以前にも紹介したかと思いますが、ある篤農家の方の言葉が心の中にあるからです。「私はこの歳になっても、まだ40回しかお米を作っていない。毎年、新入生の気持ちだよ」と。経験やキャリアの長さがお米の味に比例するとは言いませんが、日本の食卓を支えてきた高齢者の農家の方々に私は敬意を払いたいです。

 私は美味しい農産物を育てて、自信を持って販売していきたいと思います。「言葉」ではなく「野菜」で勝負していきたいと思います。
 
 おいしい野菜は無農薬の珠樹自然農園で販売しています! 珠樹自然農園のHPへ

テーマ:農業 - ジャンル:ブログ

徒然なり | 23:15:02 | コメント(0)
春は異動の季節です!10月に春の記事をアップしてます。。
5月にアップすべき内容を…今頃アップしちゃいます。。

 4月も半ばを過ぎると日中の気温がぐんぐんと上昇し、風の吹かない日には農作業で体を動かしていると半そででも良いくらいの陽気になります。しかし、日が落ちると急に肌寒くなり、体温調節が難しい時期でもあります。昼夜の温度差が大きいと小松菜や水菜、大根、蕪などのアブラナ科に属する野菜達は、いっせいに菜の花を咲かせます。どこからともなくミツバチがやってきて盛んに花粉を集めている様子を見ているとついつい仕事の手がとまってしまいます。周りが静かな日にはミツバチの羽音が「ブーン」と聞こえます。この羽音と菜の花の匂いが私に「春が来たよ」と毎年教えてくれます。もちろん、うぐいすや蛙、雲雀の鳴き声や桜の花、つくしなど春の代表選手から春の訪れを強烈に感じ取りますが、私の場合は菜の花とミツバチなのです。何かしらの幼児体験があるのかもしれませんが思い出すことが出来ません。皆さんもそれぞれの春、十人十色の春を満喫されたと思います。

 思い起こすと昨年は春どころの状況ではなかったように思えます。東北地方の甚大な被害、旭市内の津波被害、放射能汚染による出荷停止と風評被害。昨年は「ともかく風評被害を無くそう!」という一心で様々なイベントに参加させていただきました。むしろ商売そっちのけで参加していた時もあったなぁ…と今では少し反省していますが、やって良かったなぁ!という気持ちの方が強いです。私の行動に同調していただいた農家さんの友達も増えました。そして、旭市の農水産課の皆さんも様々なイベントに共に参加し、時にはバナナのたたき売りのようなお客様への売り込みをしたり、時には役人としてメディアへの対応をしたり、強風の日や雨の日、夏の暑い日…思い出すとすごく昔の出来事のような錯覚に陥りますが昨年のことです。というのも、春の人事異動によって、昨年までお世話になった方々…課長さんはじめ多くの方が違う課に異動してしまったせいかもしれません。特に、私達が6年前に会社を立ち上げた時からお世話になっていた片岡さんの異動はとてもショックでした。

 片岡さんは、私が初めて農家になった時、お役所勤め2年目の新人さんでした。地元の小学生が私達の畑で虫の調査を行うことになり、その責任者としてお会いしたのが最初の出会いでした。農家をまわる機会が多い部署だったこともあり、例えば「ジャムにするイチゴとブルーベリーを探しているのだけど誰か良い農家さんを紹介して!」と問い合わせるとすぐに回答をくれる旭市の農家の生き字引のような方でした。旭市の春菊やサンチュなどから放射性物質が検出され、出荷が解除された直後、私達は何か旭市のために出来ることはないか?と考え、都内で開催されているマルシェへの出店を計画しました。「旭市」という看板を背負って行くのだから農水産課も参加しませんか?と問い合わせた時に片岡さんは「課長からの了承は後でとります。農水産課もいきます!」と即答してくれたことが、とにかく嬉しかったです。

 先日、役所へ行く用事があり、ついでに知人がいる税務課へ立ち寄った時のことです。知人が「片岡さんと岩井さんが異動してきたよ」と教えてくれました。岩井さんも大きなイベントでの弊社の売り子さんになっていただいたり、虫調査の後任として色々ご配慮をいただいたりと大変お世話になった方です。片岡さんは居なかったのですが、岩井さんがシャツにネクタイ姿でパソコンに向かっておりました。ついつい農水産課の時のように手を振って大声で話しかけようとしたのですが、岩井さんの後ろに仁王立ちになって、まるで苦虫を噛み潰したかのような顔をした役人が立っていました。状況から察すると、市税のデータの入力ミスを上司から指摘されて怒られているような雰囲気でしたので、小さな声で「お世話になりっぱなしで…頑張ってください」と言っただけでした。本当なら、もっとたくさん話したかったのですが、会釈も挨拶もしない役人に睨まれてしまったので退散しました。「サービス業でしょ?市民はお客様ではないのですか?挨拶くらいしましょうね!」と次回会ったら言ってしまうかもしれません。

 でも、逆に気がつきました。公務員の方は友達じゃないんだなって。片岡さんも岩井さんも公私混同することは全くなかったのですが、昨年までの農水産課の温かい雰囲気が普通じゃないんだなって。知り合いのいない役所…先日、農水産課へ書類を提出に行きましたが、事務的かつ機械的に用を済まして帰ってきました。役所に勤める公務員は万能でなければならないのでしょうか?市政に関する業務を全て網羅していなくてはならないのでしょうか?むしろ専門性を活かした方が自治体のためになるのでは…と思います。培ったノウハウをリセットすることはとてももったいないな~と思うのは私だけでしょうか?

おいしい無農薬野菜は・・・珠樹自然農園をよろしくお願いします!

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

徒然なり | 23:10:40 | コメント(0)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。